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  1. 秋田県議会 2001-02-01
    02月16日-01号


    取得元: 秋田県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    平成13年  2月定例会 本会議---------------------------------------議事日程第一号  平成十三年二月十六日(金曜日)  午前十一時開会第一、会議録署名員決定の件第二、会期決定の件第三、知事の説明第四、休会の件---------------------------------------本日の会議に付した案件    議事日程に同じ--------------------------------------- △午前十一時一分開会    出席議員    四十六名    一番  加成義臣      二番  安藤 豊    三番  土谷勝悦      四番  菅原龍典    六番  工藤任国      七番  栗林次美    八番  大関 衛      九番  川口 一    十番  安杖正義     十一番  宮腰 誠   十二番  樽川 隆     十三番  平沢健治   十四番  小番宜一     十五番  村上 薫   十六番  小田美恵子    十七番  武田英文   十八番  金谷信栄     十九番  鶴田有司   二十番  冨樫博之    二十二番  穂積 志  二十三番  小田嶋伝一   二十四番  野原多津美  二十五番  原 盛一    二十六番  大野忠右エ門  二十七番  木村友勝    二十八番  加藤義康  二十九番  佐藤健一郎    三十番  中泉松之助  三十一番  佐々木長秀   三十二番  伊藤万治郎  三十三番  長谷部 誠   三十四番  能登祐一  三十五番  鈴木洋一    三十六番  菅原 昇  三十七番  大里祐一    三十八番  工藤嘉左衛門  三十九番  津谷永光     四十番  北林康司  四十一番  児玉 孝    四十二番  山田靖男  四十三番  佐藤次男    四十四番  藤原俊久  四十五番  辻 久男    四十六番  高久正吉  四十七番  柴田康二郎   四十八番  北林照助   欠席議員    二名    五番  伊藤昭二    二十一番  石田 寛---------------------------------------     地方自治法第百二十一条による出席者          知事                  寺田典城          副知事                 千葉 隆          出納長                 佐藤正夫          総務部長                青山 鈞          企画振興部長              米田 浩          健康福祉部長              根津谷禮蔵          生活環境文化部長            佐藤博身          農政部長                佐藤洋一          林務部長                川喜多 進          産業経済労働部長            横山忠広          建設交通部長              小田内富雄          出納局長                鎌田 暹          総務部次長知事公室長         川辺征夫          財政課長                池田達雄          公営企業管理者職務代理者        柴田久夫          教育委員会委員長            糸井健二          教育長                 小野寺 清          選挙管理委員会委員長職務代理者     門間清治          人事委員会委員長職務代理者       小野昭一          公安委員会委員長職務代行者       大渕宏道          警察本部長               片岡義篤          地方労働委員会会長           阿部讓二          代表監査委員              工藤 昇--------------------------------------- ○議長(安杖正義君) これより平成十三年二月定例会を開会いたします。本日の会議を開きます。 諸般の報告は朗読を省略いたします。--------------------------------------- △議長報告(朗読省略) 一、二月十六日、知事から次の議案等が提出された。 次のとおりそれぞれ関係委員会に付託した。                                (付託委員会) (1) 議案第一号 平成十三年度秋田県一般会計予算 全委員会 (2) 議案第二号 平成十三年度秋田県証紙特別会計予算 総務企画委員会 (3) 議案第三号 平成十三年度秋田県母子寡婦福祉資金特別会計予算 福祉環境委員会 (4) 議案第四号 平成十三年度秋田県農業改良資金特別会計予算 農林水産委員会 (5) 議案第五号 平成十三年度秋田県中小企業設備導入助成資金特別会計予算 商工労働委員会 (6) 議案第六号 平成十三年度秋田県土地取得事業特別会計予算 総務企画委員会                                 建設委員会 (7) 議案第七号 平成十三年度秋田県内陸工業団地開発事業特別会計予算 商工労働委員会 (8) 議案第八号 平成十三年度秋田県林業改善資金特別会計予算 農林水産委員会 (9) 議案第九号 平成十三年度秋田県市町村振興資金特別会計予算 総務企画委員会 (10) 議案第一〇号 平成十三年度秋田県沿岸漁業改善資金特別会計予算 農林水産委員会 (11) 議案第一一号 平成十三年度秋田県能代港エネルギー基地建設用地整備事業特別会計予算 建設委員会 (12) 議案第一二号 平成十三年度秋田県下水道事業特別会計予算 同 (13) 議案第一三号 平成十三年度秋田県港湾整備事業特別会計予算 同 (14) 議案第一四号 平成十三年度秋田県地域総合整備資金特別会計予算 総務企画委員会 (15) 議案第一五号 平成十三年度秋田県秋田港飯島地区工業用地整備事業特別会計予算 建設委員会 (16) 議案第一六号 平成十三年度秋田県病院事業会計予算 福祉環境委員会 (17) 議案第一七号 平成十三年度秋田県電気事業会計予算 商工労働委員会 (18) 議案第一八号 平成十三年度秋田県土地造成・資金運用事業会計予算 同 (19) 議案第一九号 平成十三年度秋田県観光施設事業会計予算 同 (20) 議案第二〇号 平成十三年度秋田県工業用水道事業会計予算 同 (21) 議案第二一号 平成十二年度秋田県一般会計補正予算(第六号) 全委員会 (22) 議案第二二号 平成十二年度秋田県証紙特別会計補正予算(第一号) 総務企画委員会 (23) 議案第二三号 平成十二年度秋田県庁用自動車管理特別会計補正予算(第一号) 同 (24) 議案第二四号 平成十二年度秋田県農業改良資金特別会計補正予算(第一号) 農林水産委員会 (25) 議案第二五号 平成十二年度秋田県中小企業設備導入助成資金特別会計補正予算(第二号) 商工労働委員会 (26) 議案第二六号 平成十二年度秋田県土地取得事業特別会計補正予算(第一号) 総務企画委員会 (27) 議案第二七号 平成十二年度秋田県内陸工業団地開発事業特別会計補正予算(第一号) 商工労働委員会 (28) 議案第二八号 平成十二年度秋田県林業改善資金特別会計補正予算(第一号) 農林水産委員会 (29) 議案第二九号 平成十二年度秋田県市町村振興資金特別会計補正予算(第一号) 総務企画委員会 (30) 議案第三〇号 平成十二年度秋田県沿岸漁業改善資金特別会計補正予算(第一号) 農林水産委員会 (31) 議案第三一号 平成十二年度秋田県能代港エネルギー基地建設用地整備事業特別会計補正予算(第一号) 建設委員会 (32) 議案第三二号 平成十二年度秋田県下水道事業特別会計補正予算(第四号) 同 (33) 議案第三三号 平成十二年度秋田県港湾整備事業特別会計補正予算(第二号) 同 (34) 議案第三四号 平成十二年度秋田県地域総合整備資金特別会計補正予算(第二号) 総務企画委員会 (35) 議案第三五号 平成十二年度秋田県秋田港飯島地区工業用地整備事業特別会計補正予算(第一号) 建設委員会 (36) 議案第三六号 平成十二年度秋田県病院事業会計補正予算(第三号) 福祉環境委員会 (37) 議案第三七号 平成十二年度秋田県電気事業会計補正予算(第一号) 商工労働委員会 (38) 議案第三八号 平成十二年度秋田県土地造成・資金運用事業会計補正予算(第一号) 同 (39) 議案第三九号 平成十二年度秋田県有料道路事業会計補正予算(第一号) 商工労働委員会 (40) 議案第四〇号 平成十二年度秋田県観光施設事業会計補正予算(第一号) 同 (41) 議案第四一号 平成十二年度秋田県工業用水道事業会計補正予算(第二号) 同 (42) 議案第四二号 秋田県情報公開条例の一部を改正する条例案 総務企画委員会 (43) 議案第四三号 秋田県職員定数条例の一部を改正する条例案 同 (44) 議案第四四号 一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案 同 (45) 議案第四五号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案 同 (46) 議案第四六号 秋田県行政機関設置条例の一部を改正する条例案 同 (47) 議案第四七号 秋田県地域振興事業基金条例の一部を改正する条例案 同 (48) 議案第四八号 秋田県標準事務関係手数料徴収条例の一部を改正する条例案 同                                         福祉環境委員会                                         農林水産委員会 (49) 議案第四九号 秋田県県税条例の一部を改正する条例案 総務企画委員会 (50) 議案第五〇号 秋田県立大学条例の一部を改正する条例案 同 (51) 議案第五一号 秋田県立大学学術研究交付金条例案 同 (52) 議案第五二号 秋田県地域おこし支援基金条例の一部を改正する条例案 同 (53) 議案第五三号 秋田県地域福祉基金条例の一部を改正する条例案 福祉環境委員会 (54) 議案第五四号 秋田県健康増進交流センター条例の一部を改正する条例案 同 (55) 議案第五五号 秋田県社会奉仕活動基金条例及び秋田県芸術文化振興基金条例の一部を改正する条例案 同 (56) 議案第五六号 秋田県総合生活文化会館条例の一部を改正する条例案 同 (57) 議案第五七号 秋田県男女共同参画センター条例案 同 (58) 議案第五八号 秋田県公害防止条例の一部を改正する条例案 同 (59) 議案第五九号 秋田県浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例案 福祉環境委員会 (60) 議案第六〇号 秋田県空き缶等の散乱の防止に関する条例案 同 (61) 議案第六一号 秋田県営自然公園施設条例の一部を改正する条例案 同 (62) 議案第六二号 秋田県中山間地域等直接支払基金条例案 農林水産委員会 (63) 議案第六三号 改良普及員資格試験条例の一部を改正する条例案 同 (64) 議案第六四号 秋田県生物資源総合開発利用センター条例の一部を改正する条例案 同 (65) 議案第六五号 秋田県卸売市場条例の一部を改正する条例案 同 (66) 議案第六六号 秋田県家畜検査等手数料徴収条例の一部を改正する条例案 同 (67) 議案第六七号 秋田県漁港管理条例の一部を改正する条例案 同 (68) 議案第六八号 秋田県民間事業者による設備投資の促進のための臨時措置に関する条例の一部を改正する条例案 商工労働委員会 (69) 議案第六九号 秋田県産業振興プラザ条例の一部を改正する条例案 同 (70) 議案第七〇号 秋田県旅行業登録等手数料徴収条例の一部を改正する条例案 同 (71) 議案第七一号 秋田県立職業能力開発校条例の一部を改正する条例案 同 (72) 議案第七二号 秋田県総合職業訓練センター条例を廃止する条例案 同 (73) 議案第七三号 秋田県解体工事業者登録等手数料徴収条例案 建設委員会 (74) 議案第七四号 秋田県立都市公園条例の一部を改正する条例案 同 (75) 議案第七五号 秋田県港湾施設管理条例の一部を改正する条例案 同 (76) 議案第七六号 秋田県建築基準条例の一部を改正する条例案 同 (77) 議案第七七号 秋田県庁用自動車管理特別会計条例を廃止する条例案 総務企画委員会 (78) 議案第七八号 市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例案 教育公安委員会 (79) 議案第七九号 秋田県立高等学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例案 同 (80) 議案第八〇号 学校職員の定数に関する条例の一部を改正する条例案 同 (81) 議案第八一号 秋田県立スポーツ会館条例の一部を改正する条例案 教育公安委員会 (82) 議案第八二号 秋田県スポーツ選手強化基金条例の一部を改正する条例案 同 (83) 議案第八三号 秋田県公安委員会関係手数料徴収条例の一部を改正する条例案 同 (84) 議案第八四号 秋田県警察署協議会条例案 同 (85) 議案第八五号 企業職員の給与の種類および基準を定める条例の一部を改正する条例案 商工労働委員会 (86) 議案第八六号 包括外部監査契約の締結について 総務企画委員会 (87) 議案第八七号 町の境界変更について 同 (88) 議案第八八号 平成十三年度秋田県健康増進交流センター温泉井掘削事業に要する経費の一部負担について 福祉環境委員会 (89) 議案第八九号 平成十三年度自然公園事業に要する経費の一部負担について 同 (90) 議案第九〇号 財産の貸付けについて 農林水産委員会 (91) 議案第九一号 財産の貸付けについて 同 (92) 議案第九二号 平成十三年度県営土地改良事業に要する経費の一部負担について 同 (93) 議案第九三号 平成十三年度地域用水環境整備事業地域用水環境整備型)に要する経費の一部負担について 同 (94) 議案第九四号 平成十三年度ため池等利活用保全施設整備事業に要する経費の一部負担について 同 (95) 議案第九五号 平成十三年度ふるさと農道緊急整備事業に要する経費の一部負担について 同 (96) 議案第九六号 平成十三年度地域用水環境整備事業単独地域防災施設整備)に要する経費の一部負担について 同 (97) 議案第九七号 平成十三年度一般農道整備事業(施設整備)に要する経費の一部負担について 同 (98) 議案第九八号 平成十三年度地域用水機能増進事業補完施設整備)に要する経費の一部負担について 同 (99) 議案第九九号 平成十三年度漁港事業に要する経費の一部負担について 同 (100) 議案第一〇〇号 平成十三年度地先型増殖場造成事業に要する経費の一部負担について 農林水産委員会 (101) 議案第一〇一号 平成十三年度漁港漁村活性化対策事業に要する経費の一部負担について 同 (102) 議案第一〇二号 平成十三年度林道事業に要する経費の一部負担について 同 (103) 議案第一〇三号 平成十三年度高能率生産団地路網整備事業に要する経費の一部負担について 同 (104) 議案第一〇四号 平成十三年度都市計画事業に要する経費の一部負担について 建設委員会 (105) 議案第一〇五号 平成十三年度秋田湾・雄物川流域下水道事業に要する経費の一部負担について 同 (106) 議案第一〇六号 平成十三年度米代川流域下水道事業に要する経費の一部負担について 同 (107) 議案第一〇七号 平成十三年度公共下水道県代行事業に要する経費の一部負担について 同 (108) 議案第一〇八号 平成十三年度流域下水道汚泥焼却施設の維持管理に要する経費の一部負担について 同 (109) 議案第一〇九号 平成十三年度急傾斜地崩壊対策事業に要する経費の一部負担について 同 (110) 議案第一一〇号 平成十三年度港湾事業に要する経費の一部負担について 同 (111) 議案第一一一号 平成十二年度自然公園事業に要する経費の一部負担の変更について 福祉環境委員会 (112) 議案第一一二号 平成十二年度県営土地改良事業に要する経費の一部負担の変更について 農林水産委員会 (113) 議案第一一三号 平成十二年度水環境整備事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (114) 議案第一一四号 平成十二年度ふるさと農道緊急整備事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (115) 議案第一一五号 平成十二年度地域用水機能増進事業補完施設整備)に要する経費の一部負担の変更について 同 (116) 議案第一一六号 平成十二年度農地環境緊急対策事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (117) 議案第一一七号 平成十二年度漁港事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (118) 議案第一一八号 平成十二年度林道事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (119) 議案第一一九号 平成十二年度高能率生産団地路網整備事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (120) 議案第一二〇号 交通事故に係る和解について 建設委員会 (121) 議案第一二一号 交通事故に係る和解について 同 (122) 議案第一二二号 平成十二年度都市計画事業に要する経費の一部負担の変更について 建設委員会 (123) 議案第一二三号 平成十二年度流域下水道汚泥焼却施設の維持管理に要する経費の一部負担の変更について 同 (124) 議案第一二四号 工事請負契約の締結について 同 (125) 議案第一二五号 平成十二年度急傾斜地崩壊対策事業に要する経費の一部負担の変更について 同 (126) 議案第一二六号 工事請負契約の締結について 教育公安委員会 (127) 報告第一号 支払督促による訴えの提起の専決処分報告 福祉環境委員会 (128) 報告第二号 交事事故に係る和解及び損害賠償の専決処分報告 (129) 報告第三号 未払金の支払いに係る和解の専決処分報告 商工労働委員会 (130) 報告第四号 未払金の支払いに係る和解の専決処分報告 同 (131) 報告第五号 物損事故に係る和解及び損害賠償の専決処分報告 (132) 報告第六号 交通事故に係る和解及び損害賠償の専決処分報告 (133) 報告第七号 交通事故に係る和解及び損害賠償の専決処分報告          総務企画委員会 二五件          福祉環境委員会 一九件          農林水産委員会 三七件          商工労働委員会 二三件          建設委員会 二八件          教育公安委員会 一〇件一、知事に送付した請願の処理経過及び結果の報告のあったものは、別紙のとおりである。一、委員会に付託した請願は、別紙請願文書表(第一号)のとおりである。一、監査委員から例月出納検査の報告のあったものは、別紙(一月五日付及び一月三十一日付)のとおりである。一、包括外部監査人から包括外部監査の報告のあったものは、別紙のとおりである。---------------------------------------     [知事に送付した請願の処理経過及び結果については巻末請願の項登載]---------------------------------------     [平成十三年二月定例会請願文書表(第一号)は巻末請願の項登載]--------------------------------------- △平成十二年十一月分例月出納検査報告書 登載省略 △平成十二年十二月分例月出納検査報告書 ---------------------------------------包括外部監査報告書 登載省略--------------------------------------- ○議長(安杖正義君) 議事に先立ちまして、新任者を紹介いたします。産業経済労働部長横山忠弘君。     [産業経済労働部長(横山忠弘君)議場中央に進み、一礼、「よろしくお願いいたします」と述ぶ](拍手) ○議長(安杖正義君) 以上で紹介を終わります。 日程第一、会議録署名員決定の件を議題といたします。 お諮りします。会議録署名員には、二十八番加藤義康君、四十二番山田靖男君、十一番宮腰誠君、以上の三名にお願いしたいと思いますが、御異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(安杖正義君) 御異議ないものと認め、そのように決定いたします。 次に、日程第二、会期決定の件を議題といたします。 お諮りします。本定例会の会期は、本日から三月八日までの二十一日間と決定することにして御異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(安杖正義君) 御異議ないものと認めます。会期は二十一日間と決定されました。 次に、日程第三、知事の説明を行います。知事の発言を許します。     [知事(寺田典城君)登壇] ◎知事(寺田典城君) 皆様、おはようございます。 今定例会におきましては、新年度予算案を中心に御審議をお願いするものでありますが、提出議案の説明に先立ち、今後の県政運営について所信の一端と諸般の報告を申し上げます。 二十一世紀がいよいよ始まりましたが、今、人々の意識は、物の豊かさから心の豊かさの重視、かけがえのない自然や環境の再認識、男女共同参画への志向など、大きく変化してきております。こういう中で、二十一世紀を展望しますと、時代のキーワードとしては、まず健康という言葉が浮かんできます。これは、人々の体や心についての健康が大事であるとの意味合いはもちろんのこと、自然環境や経済システムなどについても、その健全性がより重要視されるとの観点など、さまざまなものに当てはまるものと思います。また、今でも時代の大きな流れとなってきております国際化、さらにはIT化の進展という言葉も重要なキーワードとして位置づけられるものと考えております。 新世紀においては、こうしたキーワードをもとに社会の活力を高めていくわけですが、その際、留意すべきは、従来にも増してスピードが求められる時代であるということであります。このことを十分に認識した上で、社会のさまざまな分野でのシステムの構造改革と新しい研究開発などを引き続き推進し、経済のグローバル化や少子・高齢化への対応を図るとともに、人々が自由に使える時間に新たな価値を見出しながら、生きがいと楽しさを感じることのできる社会を構築していく必要があるものと思います。 また、今世紀は、地方みずからが決定し、行動し、そして結果に責任をとる地方分権の時代であるとともに、経済のみならず、人材や文化など、地方の総合力が問われる競争の時代でもあります。したがって、これまでのように、ともすれば一方通行になりがちな行政から、企業、団体、ボランティア、NPOなど多様な行動主体と連携して、より大きな成果を得るという、自立とパートナーシップによる県民参加型の県政運営が基本になるものと考えております。 このような時代の潮流を的確に見据えながら、新世紀の秋田は、何よりも県民一人一人が夢と希望を持って生きられる、元気で明るい秋田であってほしいという思いを一層強くしているところであります。 一方、現在の秋田を見ますと、人口の減少などの基本的な問題に加え、景気や雇用の回復、農林業の再構築、さらには、高度情報化、国際化の推進など、早急に的確な対応をしなければ将来に悔いを残す課題が山積しており、秋田にとっては、これからの数年の取り組みが極めて重要であります。 こうした状況認識のもとに、あきた21総合計画を昨年四月からスタートさせたところでありますが、国際化やIТ革命を追い風として生かしながら、「みんなで創る新しい秋田」を合い言葉に、「時と豊かに暮らす秋田」を目指して、その実現に全力を尽くすとともに、この四年間、意を注いでまいりました行財政改革の推進と行政の透明性の確保に一層努めてまいります。 さて、新年度はあきた21総合計画の実施二年目に当たります。総合計画をどのように推進していくのか、今後の取り組みの基本的な考え方を申し上げます。 これまでも私は、急速に進んでいる少子・高齢化に対応し、活力ある地域社会をつくるため、県民一人一人が安全・安心に暮らせる社会の実現を重視してまいりましたが、今後も生活に密着した健康、福祉、環境、防災等に関する施策・事業に力を入れてまいります。 特に少子化対策の根本は、女性が安心して子供を生み育てながら、社会へ積極的に参画できるようにすることであると考えており、男女共同参画社会の形成に力を入れてまいります。 さらに、ボランティア、NPO活動の促進や県民と行政との連携による地域づくりなど、自立とパートナーシップの視点を重視した取り組みを進め、県内に新たな活力を引き出してまいります。 一方、地域社会が活力を維持し、持続的に発展していくためには、産業活動の着実な展開が不可欠であります。県内の景気は、依然まだら模様となっており、業種間の格差が見られるほか、企業の倒産もなお高い水準で推移しております。景気を確かな回復軌道に乗せるためには、民間の活力をより一層促すことが必要であり、公共投資に加え、民間設備投資の促進、急速に進展するIТ革命に対応した企業の経営革新や新事業の創出などの総合的な対策を引き続き推進してまいります。 農林水産業については、日々の生活の営みの根本にかかわる食や住を提供する産業として、また、県民の健康や安らぎ、環境や景観の保全、地域コミュニティーの維持発展など多面的機能の発揮にも留意して、生産面のみならず総合的な視点から、その再構築に努めてまいります。 また、県内の観光素材を生かした旅行商品の開発や、観光客の受け入れ態勢の充実・強化など、観光産業の振興を図るとともに、特産品の産地直販やグリーン・ツーリズム、高齢者向けの買い物代行サービスなど、小規模でも地域に密着し、地域に元気を与えてくれるビジネスの創出にも努めてまいります。 さらに、豊かな自然を身近に残しながら、都市と農山村が一体となって都市機能を享受できるよう、高速道路や下水道等の整備を進めるほか、高速・大容量の情報通信基盤であります秋田情報ハイウェイの整備を急ぎ、IТの利用促進に努めてまいります。 二十一世紀はまた、豊かな個性と創造性に富んだ人材の育成が大事であると思います。このため、学校関係施設、スポーツ施設の整備や、生きる力をはぐくむ教育の充実などに努めてまいります。また、国内外へ向け、行動・主張する秋田人の育成を目指し、引き続き海外留学の支援など異文化との積極的な交流を促進し、県際交流、国際支流を盛んにしてまいります。 次に、行政改革の推進について申し上げます。 私は、地方分権の進展や財政状況の逼迫など、県政を取り巻く環境の大きな変化に対応していくためには、簡素で効率的な行財政システムの確立と公正で透明性の高い行政の実現が不可欠であるとの思いから、行財政全般にわたる改革に全力を傾けてまいりました。三カ年にわたる改革推進期間の二カ年が経過した段階でありますが、さまざまな困難を乗り越え、県民の理解を得て、財政の健全化や定員適正化への道筋については、計画以上の成果を得るなど、秋田県行政改革大綱に掲げた項目については、おおむね順調に進展しているものと受けとめております。新年度においても、推進期間の最終年度として、事務事業の効率化はもとより、政策・事業評価システムの条例化の検討など行政の説明責任の一層の徹底や県民参画の拡大、行政サービスの向上や第三セクター運営の健全化などを着実に推進し、目標の確実な達成を図ってまいりたいと思います。 また、農林行政のあり方については、地域・環境・消費者を起点とした施策の方向や総合的な推進体制について検討案を取りまとめ、議会において御審議をいただいておりますので、今後、引き続き議論を重ね、できるだけ早期に新たな推進体制を確立したいと考えております。 さらに、新年度から設置する「チーム21」については、実践に重きを置いて、緊急かつ機動的な取り組みが必要な政策課題に、短期間、集中的に取り組むことにより、あきた21総合計画の一層の推進に役立てようとするものであります。当面、秋田情報ハイウェイの利用促進やバリアフリー化、新事業創造、観光振興などの施策を加速・強化することをねらいとして、八チームの設置を予定しており、県民や市町村、民間事業者等と緊密に連携を図りながら、新たな切り口で成果を上げてまいりたいと思います。 社会が急速なテンポで変化している今の時代においては、行政もまた、迅速果敢に新たな課題にチャレンジするとともに、必要性の薄くなったものについては勇気を持って脱ぎ捨てるような大胆な事務事業の見直しを、これまで以上に踏み込んで進めることが不可欠であります。とりわけ電子自治体を初めとする全県的なIТ化の推進や、県民、民間団体と一緒に考え、ともに行動することができるような体制や環境を整えることは、地域の可能性を現実のものとし、地域が主体的な力を発揮していく上で何よりも大事であります。 また、第三セクターや公益法人においても、地域に貢献する視点から、いま一度民間企業やNPOなどとの役割分担、業務体制などを見直す必要があるのではないかと考えております。 行財政改革のさらなる推進は、時代の変化を機敏に先取りするため全力で取り組む命題であり、秋田という地域の生き残りにつながるものと受けとめております。こうした認識に立って、十四年度以降の取り組みに向けた準備を含め、引き続き不断の改革に努めてまいります。 次に、当面する諸課題についての報告ですが、秋田にとりまして、特にことしは「国際化」が重要なキーワードであると考えております。 最初に、国際定期航空路線の開設であります。昨年末の日韓航空協議において、県民の悲願である秋田--ソウル間の国際定期便の開設が認められました。これは、民間と行政が一体となった十年来の活動が実を結んだものであり、これまで定期便実現のために御尽力いただいた県民の皆様に心から感謝を申し上げます。 私は、去る一月十七、十八日の両日、県議会議長や民間の方々とともに韓国を訪問し、韓国政府及び航空会社など関係機関に開設についての感謝の意を伝えるとともに、世界じゅうから多くの観客が集まる八月のワールドゲームズ前に就航できるよう強く要請してまいりました。 今後は、就航に向けた課題であるCIQの整備について、国の関係機関にさらに強力に働きかけるとともに、関係団体と連携し、観光資源を初めとする本県の多様な魅力のPRや旅行商品の企画開発に努めるほか、文化・スポーツ等の交流の推進や航空貨物の可能性など、定期便の利用促進対策を積極的に展開してまいりたいと思います。ソウル便は、秋田が今後世界に向けて大きく発展していく上での基盤の一つであり、県民の皆様の協力を得ながら、大事に、かつ確実に育てていきたいと思います。 次に、今年八月に世界的イベントとして開催される第六回ワールドゲームズについて申し上げます。ワールドゲームズについては、これまで組織委員会と一体となって鋭意諸準備を進めてまいりましたが、開会式の式典音楽制作メンバーが発表され、出演者の交渉も始まるなど、準備作業も詰めの段階に入っております。また、スポンサーの確保が順調に進んでいるという明るいニュースもあり、意を強くしているところであります。 ワールドゲームズは、全世界に秋田の情報を発信する絶好の機会でありますので、今後とも、国内外から選手役員を迎えるに当たっての県民のホスピタリティの醸成に努めるとともに、さまざまな機会をとらえて大会気運を盛り上げながら、二十一世紀の幕あけを飾るにふさわしい大会になるよう努めてまいります。 さらに、国際系大学についてでありますが、当大学構想を提案させていただいてから一年半を経過しました。この間、国の内外に及ぶ幅広い調査を実施するとともに、さきの国際系大学(学部)検討委員会においては、専門的かつ多方面にわたる包括的な御議論をいただき、これならば少子化時代にあっても十分生き残っていける大学として具体的な提案をいただきましたので、これを受けた県の基本的な考え方をまとめ、県議会において御審議をいただいてきたところであります。これまでのさまざまな議論を通じ、より明確に認識したことは、ミネソタ州立大学機構との連携と秋田校が培ってきた貴重な財産がなければ、生き残っていける国際系大学の実現は難しいということであります。したがいまして、同機構からの協力が得られる今こそが、またとない絶好のチャンスであり、二〇〇三年四月開学の目標に向かって全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。 国際系大学は、本県の未来を切り開く上で必要な、国際社会で活躍できる人材の育成、さらには北米地域と環日本海地域を結ぶ東西交流拡大の拠点として期待するものであり、ぜひとも実現したいと考えており、予算を計上させていただきました。県議会の皆様には、特段の御理解を賜り、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げる次第であります。 次に、大王製紙問題への対応について報告いたします。 昨年十一月二十二日、大王製紙の井川代表から、秋田進出を断念せざるを得ないという趣旨の発言があり、その後、十二月八日に、県、秋田市及び大王製紙による三者協議の開始について申し出がありました。これを受け、これまで一月二十九日及び昨日の二回にわたり、事務レベルでの協議を行ったところであり、県民の納得の得られる形での解決を目指して、今後も精力的に三者協議を進めてまいります。 また、大王製紙の進出が実現しない場合に生ずる諸課題については、この問題の発生当初、緊急的にプロジェクトチームを立ち上げ、課題の抽出、整理を行ってまいりましたが、これを踏まえて、一月二十二日には副知事をキャップとし、関係部局長で構成する大王製紙問題対策検討会議を設置したところであり、さらに今後の対応や課題解決の方策を総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に、平成十三年度当初予算案について申し上げます。 当初予算案は、本年四月が知事の改選期に当たることから、義務的な経費や継続的に実施する必要がある事業のほか、県内経済への影響にも十分配慮しながら、米の生産調整の緊急拡大に伴う水田農業経営強化対策、小・中学校の少人数学習の推進、ワールドゲームズ関連事業など、四月当初から実施する必要がある施策を組み込んだ骨格予算として編成いたしております。 主な柱としましては、景気の低迷による厳しい経営環境や雇用情勢に対処するため、県内企業の投資促進と意欲的な取り組みへの支援を強化するほか、米の生産調整の緊急拡大に対応し、農業の担い手が将来に夢と希望を持って生産活動に取り組むことができるよう、緊急かつ総合的な施策を展開するとともに、木質バイオマス発電施設の建設に対して助成するなど、本県木材産業の新たな展開と取り組みに対して支援を行ってまいります。 人材育成の面においては、本県の将来を担い、国際化、情報化など時代の変化に積極的に対応できる個性と創造力の豊かな人材を育てるため、少人数学習の導入や高等学校のインターネット接続環境の整備を初め、学校教育の充実を図るほか、県立大学大学院や国際系大学の設置など、高等教育の充実に向けた取り組みを行うこととしております。 また、ボランティアやNPOを初め地域に根差して活動する人々と行政とのパートナーシップを築くため、男女共同参画社会の実現、環境の保全、地域の資源や伝統文化を活用したコミュニティービジネスの創造を初めとした個性のある地域づくりなど、さまざまな住民活動や県民の行政への参画に対して各種支援施策を展開してまいります。 情報ネットワークで結ばれる社会づくりの面においては、飛躍的に進展する情報通信技術を活用し、県民がひとしく必要な情報サービスを享受できる情報通信基盤の整備や、さまざまな情報ネットワークシステムを構築するとともに、情報活用能力の向上を図るための施策を展開してまいります。 「世界に開かれた秋田」をつくり上げていくため、ワールドゲームズや韓国との国際定期便就航を好機ととらえ、国内外との交流・連携を促進するためのさまざまな施策・事業の充実を図ってまいります。 さらに、子供からお年寄りまで県民だれもが安全・安心に暮らせる福祉・医療施策や、新世紀を担う子供を生み育てることに夢が持てる社会づくり、健康な心と体をつくるための各種事業を実施するほか、第六十二回国民体育大会を見据え、スポーツ王国づくりに向けた取り組みを強化してまいります。 平成十三年度の当初予算案においては、以上のような諸施策を重点的に推進する一方、行政改革大綱に基づき、既存事業の見直しや経常経費の節減などに努めてまいりました結果、基金の取り崩しを前年度予算並みの三十六億円に抑え、本県の財政健全化に一定の道筋をつけることができたものと考えております。今後、地方財政を取り巻く環境は一層厳しくなるものと見込まれておりますが、あきた21総合計画の二年目として、限られた財源の重点配分と基金の活用も含めた計画的かつ機動的な財政運営を図りながら、計画の推進に必要な施策・事業を重点的に実施することといたしております。 以下、あきた21総合計画の基本目標に従い、当初予算案の主なものを説明申し上げます。 第一に、「安全・安心に楽しく暮らす秋田」についてであります。 「みんなが安心して活躍できる健康長寿社会の実現について」は、県民が健康で生き生きと暮らせる社会を築くため、生活習慣の改善を目標に策定した健康秋田21計画の普及啓発を推進するとともに、心の健康づくり・自殺予防対策についても各種啓発事業等を実施してまいります。 また、高齢者や障害者とその家族などが、生活に身近なところで世代間交流やさまざまな福祉サービスを受けることができるコンビニ型保健福祉サービス事業を推進するとともに、居室のユニット化など福祉施設のよりすぐれた療養・居住環境の整備に対し助成するほか、ひとり暮らしの高齢者の方などが、冬期間などの一定期間に共同生活を営むことにより、自立した生活を継続できるよう支援してまいります。 さらに、地域における障害者の生活を支援し、自立と社会参加を促進するため、小規模作業所等への支援の充実を図るとともに、家庭の都合などにより放課後の介護を受けることが困難な養護学校の児童生徒に対し、学校を利用した放課後生活支援を試行的に実施いたします。 「子育てに夢を持てる社会づくり」については、子供の多い明るい地域社会づくりをめざす県民会議を引き続き開催し、ポスターコンテストやセミナーを実施するなど、県民運動として少子化対策に取り組むとともに、次代を担う子供たちを健やかに生み育てる環境を整備するため、乳幼児医療費の自己負担や第三子以降の保育料等を引き続き助成するほか、第三子以降の大学・短大進学者に対するすこやか奨学金の貸し付けを平成十三年四月から開始するなど、本県独自の子育て支援策を展開してまいります。 また、大規模災害の発生に備えるため、県北・県南地区に引き続き、中央地区に備蓄倉庫を整備するとともに、県民の生命・財産にかかわる重大な事件・事故等に迅速かつ的確に対応する総合的な危機管理体制を構築するため、関係機関との検討や危機対応マニュアルの策定をいたします。 「彩り豊かな県民文化の創造」については、芸術文化団体等の活動に対する助成を充実させるほか、旧奈良家住宅の補修事業などを実施いたします。 「楽しさはずむスポーツ王国づくり」については、本年八月に開催される第六回ワールドゲームズに向けて情報発信及びプレイベントを行うとともに、開催期間中には参加選手等と県民の交流の場を設け、街のにぎわいを創出し大会の盛り上がりを図るほか、県民のスポーツ・レクリエーション活動の活性化と世代間交流を目的とするスポーツ・レクリエーション祭を開催することとしております。 また、平成十九年に本県で開催予定の第六十二回国民体育大会及び第七回全国障害者スポーツ大会に向けて、組織体制づくりと指導者や選手の育成を図るほか、新県立野球場、県立武道館、県立中央公園陸上競技場等の整備・改修を実施するとともに、市町村が行う国体競技施設の整備に対し助成してまいります。 第二に、「チャレンジ精神豊かな人材が活躍する秋田」についてであります。 「個性と創造力を育む教育の推進」については、自主性と創造性に満ちた人材を育成するため、ふるさと子どもドリームアップ事業や高校生自主企画支援事業を引き続き実施するほか、児童生徒と地域住民との触れ合い活動を通じて子供の豊かな人間性をはぐくむため、小学校の余裕教室を活用して地域住民やボランティアの方と学校の連携・協力の拠点づくりを進めてまいります。 また、子供たちの個性を生かし、多様性にこたえた教育活動を行うため、臨時講師や非常勤講師を配置して、小学校一、二年生についてはいわゆる三十人学級により、また、小学校三年生から中学校三年生についてはティーム・ティーチングによる県独白の少人数学習を実施するほか、平成十五年度の新学習指導要領から「情報」が教科として履修されることに先駆け、県立高等学校のインターネット接続環境の整備を進めることとし、改築予定のないすべての県立高等学校に、計画を前倒しして平成十三年度中に校内LAN及び情報機器等を整備いたします。 さらに、高度で専門的な知識を有する人材の育成を図り、先進的研究を通じて科学技術の発展や産業の振興に資するため、県立大学に大学院を設置するとともに、国際系大学の創設に向けて、カリキュラムの編成や教員募集を検討する創設準備委員会を設置し、運営するほか、秋田東高校の改築と一体的に福祉相談センターや県民学習プラザの機能をあわせ持つ複合施設の整備に着手いたします。 「自由時間の活用による心豊かなライフスタイルの創造」については、「遊・学3000」事業として、高齢者の生きがいづくりや環境学習、文化・スポーツなどさまざまな分野での遊びや学びの機会を提供してまいります。 「パートナーシップによる地域社会づくり」については、地域で発想した自主的、自発的な県民の地域活動に対して地方部単位で支援を行う地域のきらめき発掘事業に、新たに、地域の資源や伝統文化を活用したコミュニティービジネスの立ち上げ支援のメニューを追加するとともに、県民の幅広い余暇活動を支援するため、NPOやボランティア活動の拠点となるゆとり生活創造センター--仮称でございますが--を整備するほか、男女共同参画社会の実現のため、平成十三年四月に開設する男女共同参画センター(仮称)を拠点として、各種研修や活動支援を行ってまいります。 第三に、「環境と共に生きる秋田」についてであります。 「県民総参加による環境の保全」については、道路、河川、海岸の環境保全のため、地域住民やボランティアの方と連携したクリーンアップ活動を全県的に実施するほか、北東北三県の子供たちが奥森吉青少年野外活動基地に集結し、自然との触れ合いを通じて環境とともに生きることの大切さを考える、北東北子ども環境ミーティングin秋田を開催することとしております。 「豊かな自然環境と人との共生」については、平成十一、十二年度の夏の高温により増大した松くい虫被害に対して、被害の北上防止のための薬剤散布を集中実施するなど、守るべき松林に対する予防措置を強化するほか、世界遺産白神山地の豊かな自然を次世代に継承していくため、世界遺産センターを拠点として、町が行う周辺地域の保全と自然の豊かさや大切さを来訪者が体感するためのフィールド整備に対して助成してまいります。 今後増加が見込まれる行政検査や緊急時の対応に備え、ダイオキシンや環境ホルモンなどの化学物質の分析施設を整備するなど、化学物質等による健康や生態系への影響防止に努めてまいります。 第四に、「産業が力強く前進する秋田」についてであります。 「産業の技術力、競争力の源となる科学技術基盤の形成」については、県の試験研究機関が新規に行おうとする研究開発についての政策的妥当性、効果等に関する評価システムを平成十三年度から本格的に導入し、研究評価体制の確立を図ってまいります。 「豊かな自然と調和した個性あふれる農林水産業の振興」については、野菜、花卉などの戦略作目の産地拡大と担い手育成を図るため、農協等がリースする農作業用機械や施設の導入経費等に対し、引き続き総合メニュー方式で助成いたします。 また、十二年産米の価格の低落に伴い、認定農業者が意欲を持って稲作を営める環境を整えるため、認定農業者が加入する米価補てん制度に県独自にかさ上げ措置を講じて十割補てんを行うとともに、米価の低落傾向を乗り切る規模拡大の推進と低コスト推進体制を強化するため、担い手農家の規模拡大等に要する資金に対する利子助成を拡充するほか、地場流通の促進と健康増進のため、地産地消を県民運動として推進する体制を整備し、直売などの実践活動や消費拡大事業に対して助成してまいります。 森林資源の循環的利用を図るため、能代地区に建設する木質バイオマス発電施設の建設に対して助成するとともに、木材生産の現場から製品化まで一貫した乾燥秋田杉の供給体制を整備するため、人工乾燥機を導入する企業などに対して助成するほか、公共建築物の木造化及び内装の木質化を推進するため、あきた県産材利用センターの活動を支援してまいります。 「独創性に富んだ企業活動の促進」については、民間事業者の設備投資を促進するため、借入資金に対する利子助成を行うあきた発民間投資誘発事業を、最近の経済情勢にかんがみ、対象要件として雇用者の増加を明確にしながら二年間延長して実施するとともに、新産業、新事業の創出を促進するため、事業者の研究開発から事業化、販路拡大までを総合的に支援する地域新産業創出総合支援事業を引き続き実施するほか、中心市街地活性化基本計画に基づき、六郷町のTMO--まちづくり機関が行う商店街拠点施設整備に対して助成してまいります。 「地域の個性ともてなしの心で築く観光産業の振興」については、「観せる観光から売る観光へ」をコンセプトに、新世紀の秋田戦略的観光宣伝推進事業を充実させるとともに、ウェルカム秋田推進本部の取り組みに基づき、観光誘導標識の設置など、受け入れ態勢の整備を推進するほか、広域周遊観光ルートの拠点となっている八幡平山頂に、岩手県と共同で展望休憩施設を整備してまいります。 「産業構造の変化に対応した雇用機会の安定的な確保」については、緊急地域雇用特別基金を活用し、緊急に対応すべき雇用・就業施策を実施するとともに、離転職者や再就職を希望する方などが幅広く就職選択ができるように、迅速な職業訓練を実施してまいります。 第五に、「地域が活発に交流・連携する秋田」についてであります。 「暮らしと産業を豊かにする情報化先進県秋田の創造」については、県民に対する行政サービスの向上等を図るため秋田情報ハイウェイ構築事業を推進し、八総合庁舎間などに高速・大容量の光ファイバー網を整備するとともに、国の進める「電子政府」の一環として、国及び全国の各地方団体を相互に結ぶ総合行政ネットワークを構築してまいります。 また、北東北三県の連携によるインターネット上を主会場にした、みちのくバーチャル・エキスポを開催するとともに、この成果を引き継ぎ、北東北三県の観光、物産、企業情報等にアクセスできる、みちのく夢ネットを構築し、運営いたします。 「交流・連携と生活を支える交通基盤の整備」については、高速交通関連道路の整備や秋田・大館能代両空港へのアクセス道路の整備を推進する一方、県民の長年の悲願であった韓国との国際定期便の就航に向けて、関係機関と協議を進めるとともに、定期便利用促進対策や韓国からの観光客誘致対策などの総合的な取り組みを展開するほか、東京便の夜間駐機に対し引き続き支援し、秋田空港の利便性の向上を図ってまいります。 以上、平成十三年度当初予算案の主なものについて説明いたしましたが、一般会計予算案の総額は七千二百四十二億九千二百万円で、これを平成十二年度当初予算額と比較しますと、三・五%の減となっております。 歳入についてでありますが、県税は、法人事業税の増収が見込まれるものの、前年度に大幅増収となった県民税の利子割分が減収に転ずることなどから、前年度当初予算額に比べ一・〇%の増、地方交付税は、今後の追加財政需要に充てるため一部を留保することとし、五・六%の減、県債は、四・三%の増となっております。 また、公債費の財源として、減債基金から三十二億円、その他職員返還金事業等の財源として財政調整基金から四億円を取り崩すこととしております。 歳出については、公共事業を初めとする国庫補助投資事業が一九・八%減の千四十二億二千三百八十三万円となるほか、県単独投資事業は、道路や河川等の整備について所要の事業量を確保するとともに、新県立野球場や高等学校の改築事業を進めることとしており、八・八%減の六百十三億六千六百六十一万円となっております。 また、公債費については、前年度比六・八%増の一千二百六十四億六百七万円となっております。 この結果、十三年度末の三基金の残高が六百億円の見込みとなる一方、県債の残高見込みは一兆三百九十九億円余りとなっております。 次に、平成十二年度一般会計の二月補正予算案の主なものについて申し上げます。 まず、公共事業については、五十九億八千六十三万円を減額いたしておりますが、災害復旧事業の実績見込み等によるものであります。 地域医療の確保・充実を図るため、公的医療機関等の設備整備に要する経費に対し助成するほか、国の経済対策に伴い市町村などが行う老人福祉施設、介護予防拠点施設、保育所などの施設や設備の整備に要する経費に対して助成しております。 また、県立高等学校の学習活動におけるインターネットの活用や校内情報の共有化を図るため、国の地域イントラネット基盤整備事業を活用し、総合教育センターと一体的にLAN及び端末機の重点的な整備を行います。 これらの事業のほか、法に基づき前年度剰余金の二分の一相当額を財政調整基金に積み立てるとともに、将来の公債費の増嵩に備えて三十億円を減債基金に、国体の開催費等県政の重要施策推進のために二十億円を地域振興事業基金にそれぞれ積み立てることとしたほか、過去の高利率の縁故債の一部を買入消却して利子負担の軽減を図ることとしております。 以上、今回の一般会計の補正予算案の額は八十九億九千百八十七万円の減額であり、これにより平成十二年度の補正後の総額は七千八百八十二億九千八百七十一万円となります。 次に、単行議案の主なものについて申し上げます。 秋田県情報公開条例の一部を改正する条例案は、情報公開制度の充実を図り、開かれた透明性の高い県政を実現するため、新たに電磁的記録を公開請求の対象とするとともに、公開請求ができる方の範囲を拡大しようとするものであります。 一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案は、人事委員会の給与に関する報告により、高年齢層職員の昇給停止年齢の引き下げ等を行おうとするものであります。 秋田県立大学学術研究交付金条例案は、県立大学における効率的な研究の推進に資するため、学術研究交付金の交付に関し必要な事項を定めようとするものであります。 秋田県男女共同参画センター条例案は、男女共同参画社会の形成の促進に資するため、秋田県男女共同参画センターを設置しようとするものであります。 秋田県空き缶等の散乱の防止に関する条例案は、環境基本条例の基本理念にのっとり、空き缶等の散乱の防止を図り、快適な生活環境の確保及び美しいふるさとづくりに寄与しようとするものであります。 以上、提出議案の大要について申し上げたのでありますが、よろしく御審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安杖正義君) 次に、日程第四、休会の件を議題といたします。 お諮りします。二月十九日及び二十日の二日間は、議案調査のため休会とすることにして御異議ありませんか。     [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(安杖正義君) 御異議ないものと認め、そのように決定いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 △午前十一時四十九分散会 ---------------------------------------...